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Visorレビュー / SpringBoardモジュール /ハンドスプリングBackup Module
Visorを使い込めば使いこむほど、スケジュールや電話帳、メモなどのデータは蓄積され、
日常生活に欠かせないツールになっていきます。これらが消えてしまっては、とり返しが
つかなくなります。Palmシリーズには、バックアップの手段として、HotSyncがあります。
クレードルにVisorを乗せ、ボタン一発でデスクトップPCにデータを転送するという方法です。
しかし、Visorユーザーは必ずしもバックアップにパソコンを必要としません。これを実現
するのもSpringboardなのです。
■バックアップにPCはいらない
例えば出張。あなたはパソコンを持たずに、Visorだけを持って出かけとします。
一生懸命に入力したスケジュールなどのデータは、なんかの拍子に消え去ってしまうかも
しれません。これはVisorに限らず、どのPDA、パソコンでも起こりうるリスクです。
そして、不幸にもデータが消えてしまった場合、これまでのPalmシリーズでは、パソコンと
シンクロケーブルつないで、同期をとるという方法をとりましたが、パソコンがなければ、
そうはいきません。Visorなら重いノートパソコンを持って歩かなくても、バックアップモジュール
さえあれば、消えたデータを元のとおり復旧することができるのです。
つまり、従来のPalmシリーズの場合、Palmのデータをバックアップしようとした場合、
一般的にデスクトップパソコンとの連携が不可欠でした。クレードル上にPalmを載せ、
Palmデスクトップにデータを送り込む必要があったわけです。それでも、Palm上にインス
トールしたアプリケーションまではバックアップしてくれませんでした。復旧にしても同じで、
ハードリセットを余儀なくされると、J-OSなど基本的な部分からインストールしなおさなければ
なりませんでした。パソコンのない出先で、そのような状況に陥った場合は、泣くしか
なかったのです。しかし、このモジュールさえあれば、Visorユーザーは、いつでもデータ
をリストアした状態にまで復旧させることができます。
そうした意味で、このBackupモジュールは画期的です。データやアプリケーションのバック
アップや復旧にパソコンを必要としないのです。このモジュールがあれば、タップ一つで
それらの操作が可能です。常に本体に差しこんでおいたり、かばんの中にしのばせて
おけば、ハードリセットによるデータとアプリケーションの喪失を恐れることはないでしょう。
フラッシュメモリを搭載していないVisorならなおさらです。
上で見てきたようなデータのバックアップとレストアを実現するのが、Handspring社から
発売されているバックアップモジュールというSpringboardです。8Mバイトのデータすべて
をバックアップするには、約10分かかりますが、すべてのデータが消えてしまうリスクを
考えれば、ぜひ手に入れたい製品です。
■使ってみよう
電源をオフにした状態からでも、モジュールを差しこめば、自動的に電源が入り、アプリケ
ーションが起動し、表示されます。これが真のプラグ・アンド・プレイです。特別なセットアップ
を必要としないところが特筆に値します。パソコンのデータをたとえば、MOやZipドライブに
バックアップしようとした場合、機器の接続はもちろん、ドライバをインストールする手間や
知識が不可欠ですし、さらにそのためのバックアップ/復旧アプリケーションを起動しなけ
ればなりませんでした。Springboardは、ただ差し込むだけです。
(右は日本語版)
画面中央に見える大きな正方形が、バックアップするためのボタンで、左下にある
[Restore]が復旧のためのボタンです。操作そのものは、猫にもできるくらい簡単です。
正方形をタップするだけです。するとすぐに「Please be patient.This may take a few munutes」
という表示とともにバックアップが始まります。
筆者のVisorは、3344K分のメモリを使っていて、これをバックアップするのに約2分30秒
を要しました。バックアップ中にモジュールを抜くと、自動的に電源が落ちます。Visor本体
のデータ等が破壊された形跡はありませんでした。
復旧にはタップが二回必要です。[Restore]ボタンを押すのに一回。「(上書きされます。
よろしいですか)」という警告にYes/noで応答するのに一回です。ハードリセット後、
同じデータ量を復旧するのに要した時間は、約1分50秒とバックアップする場合より
若干速いようです。
■ちょっと気になる文字化け
少し気になった点を上げましょう。LauncherIII上で、Backupモジュールのアイコンとアプリ
名称は、問題なく「・Backup」と表示されますが、デフォルトのランチャーなら「稗ackup」を
いう表示になってしまいます。これはアプリ名称の先頭に「・」がついているために、日本語
化に伴う文字コード上の問題が生じているのでしょう。これはおそらく解決できません。
ちょっと不思議なのは、デフォルトのランチャーから[情報を見る]を選択すると[▼内部メモリ]
というポップアップが見当たります。タップすると[▼カードメモリ]が現れ、
「空きメモリ:12K 全体63K」と表示が出てくるのです。モジュール上で52Kが使われている
計算ですが、データを圧縮してもここまで小さくなるとは考えられず、本体のアプリやデータ
をメモリ側に移動できるとも考えられないのです。
いずれにせよ、これだけ簡便で利用価値の高いモジュールがVisorの周辺機器にライン
アップされているのは心強い限りです。従来のPalmシリーズはもちろん、ほかのPDAや
モバイル機器に、タップなりボタン一発でバックアップ/復旧ができる周辺機器を見たこと
がありません。Visorに依存して生活する度合いの高い人ほど、購入すべきモジュール
だと思います。
■関連リンク
●Handspringプロダクトサポートページ / バックアップモジュール
http://www.handspring.co.jp/support/ts_spring_backupmodule.asp
オフィシャルページです。FAQがまとめられています。
■その他レビュー記事
●Muchy.com
http://muchy.com/review/backupmodule.html
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