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 MP3は使えるか

僕にE-507を購入させようと決めさせたのは、これまでも何度も触れてきたように、 VisorにはないMP3とデジタルカメラの機能が付いているからということでした。しか し、前に触れましたように、現在E-507はメール端末としてのみ使っています。なぜ こんなことになってしまったのでしょうか。

E-507には32MBのメモリが内蔵されています。そして外部メモリ用としてコンパクト フラッシュスロットが搭載されています。MP3の曲データやデジタルカメラで撮影し た画像はこちらに保存することになります。

まずMP3の場合を見てみましょう。MP3を常用されている方はすでにご存知でしょう が、1曲あたりおおよそ3-5MBのメモリが必要です。ざっと4MBととしまして、さらに 32MBの内蔵メモリがフルに活用できたとして、8曲が入ります。実際には各種アプリ ケーションが本体にインストールされますし、アプリケーション動作用に何MBが割り 当てなければならないので、この値よりずっと小さくなってしまいます。結局は、ア ルバム1枚分のデータも入りきらないのです。「それでもいいから」ということで、 デスクトップPCからE-507に曲データを移動させる場合も、E-507とPC本体はシリアル ケーブルで接続されていますので、とてつもない時間がかかってしまうことになりま す。こうした理由で内蔵メモリを利用するよりは、コンパクトフラッシュを利用する 方が現実的なのです。

しかし、ここにも障壁が立ちはだかります。大容量のコンパクトフラッシュが必要な のです。僕の場合、手元に10MBのそれがありましたが、これでは2曲しか保存できま せん。アルバム1枚分のデータを保存しようとした場合は、少なくとも48MBくらいの コンパクトフラッシュが必要になるのです。この容量のメモリを購入しようとした場 合、約3万円の追加投資が求められますが、この金額を出せばMP3プレーヤが買える計 算になります。したがって、すでに同容量以上のコンパクトフラッシュを持っていな い限り、メリットはありません。ただでさえ小売希望価格が13万円する製品に対し て、3万円を追加することは僕にはできませんでした。環境が整っている方は、使え るかもしれません。

一応、実際に10MBコンパクトフラッシュに曲データを保存して聞いてみることはしま した。しかし、付属する再生アプリでは、曲順を入れ替えることはできず、せっかく の大きい液晶画面を活かすにいたっていません。また曲と曲の間に「プツッ」という ノイズが入るあたり、改善の余地がありそうです。
もっとも再生中は、液晶表示をオフにするなど電源への配慮はあるのですが、トータ ルで評価するならば、コストパフォーマンスとインターフェイスの悪さが響いて、利 用価値の高いものだと言うことはできません。

一方、Visorの場合は、数社からMP3プレーヤとなるSpringboardの発売がアナウンス されているものの、まだ現実に発売されてはいません。その点、今のところ、モバイ ル環境を統一したい方にはE-507の方にアドバンスがあるといえるでしょう。

今後注目すべきは、Visor用にInnorgear社などがアナウンスしているMP3プレーヤ Springboardです。価格に見合ったものになるのか。デスクトップPCからプレーヤへ の転送速度はどれくらい速いのか。曲順の入れ替えなどが容易に行えるインターフェ イスが提供されるかといった点がポイントになるでしょうね。



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