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 まとめ

手帳型のPDAにあまり多くを望んではいけないのでしょうが、E-507にしてもVisorに しても拡張性がウリです。それについては、これまで見てきた通りですが、何でもで きるということと、使いやすさや手ごろな価格は別物です。僕なんかはWindows98が 動くJordana680/690、つまり本体は小型でフルキーボードと大きめの液晶画面がつい たハードが欲しいなと思うのですが、あったとしてもいくらすることやら分かりませ んし、実際さっと取り出してさっとメモするという使い方はかないそうもありませ ん。現実、どこかで折り合いをつけなければならないのです。

使いやすさ、とりわけ操作性については、E-507は相当良好だと思います。マシンの 側面にジョグダイヤルと決定、取り消しボタンが付いているので、スタイラスがなく てもアプリケーションの起動ができたり、メールを読むことができます。Visorで は、4つのハードボタンに割り当てられたアプリ以外は、スタイラスを使って起動し なければなりません。ジョグダイヤルが付いていることで、片手で操作することがで きる心地よさは、みなさんにも店頭などで実感していただきたいものです。Visorに これがあったらと思うの時は、満員電車のなかだけではありません。

そうした操作性を考えても、僕がE-507でなくてVisorを選択する理由は、大きく価格 にあります。今でも少し後悔するのですが、僕がE-507に支払った6万5000円は痛いで す。新品の値段ではちょっと買えないです(持っている人には、ごめんなさい)。さ らに、MP3データを保存するためのコンパクトフラッシュに2万円近くを出費するのも 痛い。これに対して、僕がVisorを購入したのは3万円ちょっと。J-OSを含めても4万 円になりません。MP3モジュールを含めても10万円を超えないでしょう。この価格の 低さは、購買欲をそそられます。

そして、豊富なアプリケーション、いわゆるPalmwareの存在を忘れてはいけません。 キラーアプリが多数そろっています。僕の場合のそれは、Pilowebです。これがある からこそ、電車通勤の間に、新聞や楽しいPalmサイト、小説等を読むことができま す。新聞代がどれだけ助かったことでしょう(笑)。E-507にもアイデアものがないわ けではありません。コンパクトフラッシュのスロットにPHSの611Sを差しこんで充電 できるアプリなんか、充電器を持ち歩く必要をなくしてしまうのです。

これまで長々と書いてきた割には、中身の薄い連載でしたが、結局「どうなんだ」と いうところが気になります。感触としては、もしE-507の処理スピードが速く、Palm シリーズ並にデスクトップと連携がとれるようであれば、僕はCEを常用することに なったかもしれません。PDAやモバイルにとって心地よいスピードは一番大切な部分 の一つです。

しかし、全体的に処理速度の遅さがE-507のメリットを消し去っています。スケ ジュールやアドレス帳といったPIMの使いにくさは、置き換えアプリを使えばいいで しょう。先日、本屋でE-507本を立ち読みしていましたところ、カシオの技術者がCE の処理速度が遅いことを認めていたのですよね。製品にかける意気込みが伝わってく るだけに、なんとも気の毒な感じがしてきたのでした。



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