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 キーボード入力


Visorはもちろん、E-507でもアイクルーズでもかなわなかったこと。それは、キー ボードによる文字入力でした。そしてこれは680に最も期待している点であるし、 それがすべてだといっても過言ではありません。だから逆に言うと、キーボードに 落胆してしまうと、僕にとって680なんてただの箱になりかねないのです。しかし、 いまのところ、「680にしてよかったなぁ」と感じています。

E-507のレポートで僕は、「メール端末として使っています」と書きました。E-507は、 確かに受信したメールを縦長の画面で一覧し、片手でチェックできる利点があ ったのですが、大切なメールに接したとき、手書き漢字認識の方法でレスをつける 気分になれるかというと、決してそんなことはありませんでした。アイクルーズに しても同じで、CE機と比べて格段に認識効率が高く、ストレスが小さいものの、 キーボードが欲しいと思うことがままありました。

「キーボードなんてそんなに違わないでしょう」という意見があることは承知して います。しかし、これが全然違うのですよ。僕が一番気に入っているキーボードは、 DOS版モバイルギアのそれです。デスクトップ用に使えないかというくらい気に 入っています。僕の指の大きさにぴったりで、押したときの深さも程よく、強く叩 いたときの音が心地よいんですね(笑)。しかし、欠点がないわけではありません。 PDAとして持ち歩くには、ちとでかいんです。小ささを優先すれば680と同じメ ーカであるヒューレットパッカードの100/200LXのキーボードです。両手で持てば、 両親指で入力でき、卓上に置いては、ブラインドタッチは無理にしても、無理の ない長文入力が可能。さらにプチプチ感がなんともいえず心地よいです。これに対 して、ザウルス用のキーボードは、店頭でさわった限り、期待を裏切るに十分な製 品でした。ふにゃふにゃで押した感じがせず、しかも両手の指を置くに十分な配置 がとられておらず、親指で打つにしても幅がありすぎて難しい。ブラインドタッチ もできそうにありませんでした。

680はどうでしょう。小さいながらブラインドタッチが可能です(というかこれが限 界かな)。パンタグラフという方式を採用しているので、少々斜めから打っても正 しく入力できます。長文でも気にせずに打ちこめます。僕はいまこの原稿を680を 使って新幹線のなかで書いているのですが、ひざの上に置いて打つ姿勢でも無理が ありません。筐体自身が小さいので、喫茶店でかばんから取り出して打つにも抵抗 はないでしょう。こうした打ちやすさや場所を選ばない利便性は、特に字を書くこ とを仕事の大きな部分にしている人に、十分薦めることのできるキーボードだと思 います。僕はこれで十分なんですけど、ヒューレットパッカードという会社にこだ われば、キーボードは200LXのそれを導入してもよかったんじゃないかなとも思い ます。そして筐体もLXと同じ大きさにすれば、もっと小さいPDAになったのになん て妄想してしまいました。

さてさて、そして、Visorはどうなのでしょうか。ご存知のとおり、キーボードは ついていません。しかし、黄金週間前後に国内で発売されるという折りたたみ 式キーボードがあります。これに期待することはできるのでしょうか。これについては、 別の機会にじっくりとレポートしてみたいと思います。



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