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 通信端末として補完する


赤外線モデムを搭載したNM502iが市場に出回り始めたとはいえ、Visorの通信環境 は依然として貧弱であるので、ここは680にぜひおぎなってもらわなければなりま せん。結論から言えば、アイクルーズを使っていたときと比べると、一歩前進、一 歩後退といった感がいなめません。これはどういうことでしょうか。

アイクルーズは実にすばらしい通信端末でした。多少の使い勝手をのぞけば、メー ルもウェブブラウザもほぼ完璧でした。さらにSIIから発売されているカード型PHS のMC-P200をさしっぱなしにしているとわざわざケーブルで接続するというわずら わしさもなく、快適な通信環境を提供してくれたのです。しかし、一点、メール端 末として不自由だったのは、返信を書くときの入力環境が基本的に手書き認識であ り、快適にレスをつけたり、新規作成ができなかったことです。そこでキーボード のついたCE機の680を使うことにしたのですけど、これには代償を伴いました。つ まりウェブ端末としては、お世辞も使えるとはいえないんです。

E-507、アイクルーズを使ってきて、通信端末としてまず求められることとして気 づいたのは、いかに簡単にネットワークに接続できるかということでした。この点、 PCMCIAカード型PHSの果たしている役割は相当大きいです。アイクルーズ、680で はこれがかないます。E-507はコンパクトフラッシュしかささりませんでしたので 不自由を感じていました。当時、僕はコンパクトフラッシュモデム付のPHS611Sを 使っていたわけですが、それでもなお、カバーをはずして挿すという、たったそれ だけの動作にさえ、わずらわしさを感じていたのです。アイクルーズがとてつもな く快適に感じられた要因の大きな部分はカード型PHSにあったといってもいいくら いです。680はこれがささるので、文句ありません。その意味で実に快適です。話 は変わりますが、いろんなPDAが発売されているなか、このカード型PHSが使える機 種って案外少ないんですよ。もしあなたがVisorの通信機能を補完するマシンを探 しているのなら、カード型PHSが使えるマシンをお勧めします。

さて、メール端末としてですが、デフォルトでついてくるPocketOutlookには個別 に文句があるものの、おおむねメール端末としては、文句がありません。CEアプリ とは思えないほど動作が軽快なフリーのQmailに、機能豊富でエディタとの連携が 可能なPocketWZを代わりに選択できます。これらのメーラを使うことで快適なメー ル環境を手に入れることができるのです。680において特筆したいのは、届いたメ ールに対して、レスをつけることにわずらわしさを感じないということです。これ はブラインドタッチができるキーボードのおかげです。Visor単体では、こうはい きませんよね。実際、680を手にしてからというもの、外出先で受けっぱなしでは ないメールのやりとりの頻度が高くなりました。その分、通信費が心配ですが。

これに対して、680で(というよりCEマシンで)ウェブを見ることについては、評価 も避けたいくらいです。こんな製品を世に送りだすマイクロソフトに公開質問状を 送りつけたくなるくらい(笑)。いや、本当、CE機を持っている方はお分かりだと思 うんだけど、読み込みが遅いし、HTMLの表示はパソコン版IEと全然違うし、いやに なります。機会があったら、CE機でAD-Visorを見てください。ページレイアウトを 改変したのかと勘違いしてしまいますよ。まぁ、これについてはCE版モバイルギア とE-507で懲りているので、全然期待もしていませんが、まったく使えないわけで はなくて、iモード用ページを見るには十分と言っておきましょう。しかし、もし、 あなたがiモード端末をお持ちなら、それを使う方が賢明です。受信していない 間は、料金が発生しないというパケット通信の利点が生かせますし、なによりもネ ットにつながるまでに待たされなくていいんですから。つまりウェブについては、 「ないよりはマシ」という程度でVisorを補完してくれることは事実です。



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